北大植物園をゆく(ゴールデンカムイ聖地巡礼)

854 640 Yuramaki

ゴールデンカムイの聖地といえば、ここの博物館が有名。

ですが、博物館よりもわたしイチオシな場所がありまして、渋いかもしれませんがぜひその足で歩くのをお勧めしたい!!

園内の少し奥の2箇所、ここです。

まずはなんといってもこれでしょう。

「北方民族植物標本園」

北方民族アイヌ、ウィルタ、ニブフがかつて利用した約200種類の生きた植物を、実際にその用途とともに展示しています。

その一つ一つを見ていくと、当時の衣食住、祭礼、薬、祈祷、狩猟など、生活の全てに、植物が密接に絡んでいたのだと伺い知れます。

用途はとても細やかで、冬の蓄えが少ない時に食べたものや、母乳の出が悪い時に、乳の代わりに粉をといて赤ん坊に与えた、なんていったものもあります。

草木を見、触り、看板をみて。こんなことにも使えるのか、、、これだけの自然を使いこなし共存していたのか。とため息が出ます。

中には、今でも私たちの生活一般で使われているものもあります。トクサなんて、そうですね。楽器のリードのヤスリになったりします。

民族ごとの、草木の呼び方の違いも面白く、やっぱりわたしとしてはこれがなんともあっけらかんとしていて、好きですね。

なんだと思いますか?ゴールデンカムイをご存知ならお馴染みの美味しいアレ。のそっくりさんです。

まず、アレからいきましょう。

プクサ(行者にんにく)。

若葉を食べるそうですが、今は8月でもう育ちきって大きくなっていますね。やや固そうであります。

食べてよし、貼ってよし、吊るしてよし。万能ですね。まさに西洋のガーリックとおんなじです。

その万能行者にんにくの、横に生えてるこれです、これ。

スズラン。

「葉がギョウジャニンニクに似ているのに食べられないことから『犬のギョウジャニンニク、狐のギョウジャニンニク』などと悪口を言う」

思わず吹き出しました、このセンス!

暮らしを面白い彩りかたするなあと、笑ってしまいました。

きっと想像するに、

一面が原生林だったころ・・・人の手で若芽を一つ一つせっせと摘んでいる。きっと半日仕事ですね。

そんな中、たっぷりスズランを間違えて喜んで取っていったら食べられなくて落胆した。そんなことがあったんじゃないかなあと。

この名前と矛盾しますが、犬も食わないような意味でつけたんだろうなぁ・・・。

そしてふたつめが、こちら。

「湿生園」

ここは札幌開拓時代の湿原がありのまま残っています。

つまり、ゴールデンカムイの主なサバイバル舞台ほぼそのまま。

この園全体の特徴でもあるのですが、そのまんますぎて、手を入れているのか伸び放題でボウボウなのかわからないくらい自然なんですよ。でもわたしはそこがとても気に入っています。

写真左側の、一枚の葉が70-80cmはある小松菜のお化けみたいな水草。人の背が隠れるほどのニラのような草。それに、ハス。

動植物は、北へ行くほどエネルギー効率の関係で大きく育つという通説がありますが、それにしてもデカイ。

こんな中を、アイヌ達は歩き回り、巧みに草木を使い分け、狩をしていたのか、、と。その逞しさと神秘性に全身で触れることができます。

8巻に出てくる建物の元ネタ、博物館は最後に見るのでよいでしょう。

おわりに

というわけで、ゴールデンカムイファンだけでなく自然が大好きなら、札幌は北大植物園がぜひおススメです。

六義園や兼六園とは全く違う、教育機関らしい考え方の庭園で、本屋にいるような居心地の良さ。

今回3分の2歩き回って約1時間、6,500歩。なかなかいい散策コースでもありました。

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