行き当たりばっ旅 岩手、遠野編

600 450 Yuramaki

今月の頭、旦那さんがママチャリで制覇したルート(東京〜函館間)をなぞりつつ、ディープに巡った今回の旅。

彼が「まんが 奥の細道」を読んで「松尾芭蕉とLINE交換したい」と楽しそうにしていた、その翌朝、7:30のこと。

なにやらウズウズとしながら第一声、「奥の細道行かない?!」と旅の誘い。この思い立ち具合、まるで芭蕉さんである。

丁度半貧血で休みを取っていたので、東北の山を歩いて体力を戻すのに専念しよう。と

私は私で目的を持ちながら、まだ行ったことのない岩手にわくわくし、曾良のごとく同行したのでありました。

 

厳美渓の空飛ぶだんご

空飛ぶ団子 をいただく!

お餅の里だけあって、お団子が美味しい!団子本体が甘くなくて優しいもち米の味(これ重要)に、みたらし、ごま、あんこのしっかりした餡がベストマッチ😄

1箱頼むと何人だろうが必ずお茶が3つ付いてくる様式美もなんだか楽しいのでした。

(*後日友人から伺った話、その時々の状況や向こう岸から確認できる家族構成でお気遣いがあるようです)

 

中尊寺金色堂。


手を合わせてこの世の平安を祈ると、涙が溢れました。

中尊寺の周りは寺が点在し、全長800mに及ぶ寺院街。鎌倉時代のあたりから、仏教のメッカとなっていたのが伺えます。

林道が実にシンとしていて心静まります。私は京都の竹林より静かなこちらが、とても好きになりました。

金色堂は、コンクリート造りのお堂ですっぽりと囲われ、今や深窓のお姫様のようでありました。

きっと管理も大変なのだと推測されますが、あの岩手の山々と一体となった建築を、土地から隔離してしまったように感じて少しがっかりしたのを覚えています。

「五月雨の 降残してや 光堂」もう、見ることはないのだろうか、と。

 

遠野物語の地、遠野。

 
巡ると田園風景の傍ら、あちこちにひっそりと林が立ち、枝葉の奥へ目を凝らすと神社があります。

カッパのみならず、いたるところに神を見、大切にしてきた文化を感じられます。

これは、田んぼのど真ん中にある荒神神社。稲の生い茂る夏は、立ち入ることができません。

遠野の少し外れ、カッパ淵。

とても透き通っていて綺麗な小川、流れを包む木陰が心地よい場所です。

近くの民族資料館でキュートな許可証(200円)を発行してもらうと、カッパを獲ることができるようになります。

ある地点まで歩くと、キュウリ付きの釣竿が置かれている。私も竿を振ってみた。・・・キュウリがよく冷えて戻ってきた!美味しそうだ!

 

遠野から、釜石へ抜ける途中の道にて。

このあたりはリアス式海岸で、海沿いがポコポコと湾になっている。

すぐそばが山なので、海水が温められて霧とも雲ともつかないものになり、辺りを包んでいました。

幻想的で、妖も出ようものだなあ!なんて旦那さんと話しつつ、車で次の地へ向かいました。

 

陸前高田、奇跡の一本松。

初めて土地を踏み、言い様のない重たい悲しみを肌で感じました。

当時切り取られたニュースでのみ見ていて、分からなかったこと。

こればかりは、自分の足で経験し、肌でその土地を感じないと到底分からないと改めて実感しました。

地震関連の災害も、今回の関西豪雨も、今年の40度に迫る気温も。

やはり畜産の側面(全産業の中で最も、温暖化ガス3種が出、水を消費する)が様々に響いているのだろうなと改めて直観。

未来へ私たちは何ができるだろう?・・・食は、作る背景を見越して選び続けよう、と改めて心に思ったのでした。

 

砂地に力強く息吹く草と、サイボーグになりながら復興のシンボルを果たす松。(コンクリートで覆われた中尊寺金色堂とも重なった)

互いに今の世の両極を示すようでもあり、妙な逞しさを湛えているのでした。

私たちは、どちらへ向かうべきか…もう、それは明確に目の前に現れているのだな、と。

 

おまけ。岩手の餅文化

とても美味しい餅御前。一ノ関駅西口すぐのお店でいただきました。

昔々、岩手の伊達藩が年貢としてお米(ご飯の方)を取り立てていたものの、もち米と酒は取り立てなかったので常食になったのでは?と言われています。

諸説はあるようですが、私はこれだけの食べでがある味のバリエーションを実際に食べて、

「こりゃあなんとかして、年貢にならないお餅を、美味しく食べようとあらゆる知恵を絞ったに違いない」と感じました。

日々栄養をとり、心身健康に過ごすための知恵の塊を感じたと申しますか…本当に全部毛色が違ってとても理にかなった味付けなのです。

一説によると、そのもち米をいろんな味付けで日々食べ続けた結果、300種類を超えるお餅の食べ方が発展したと言われています。

 

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