水墨画のようなハト 「グレースケール」

1024 729 Yuramaki

いつも私の最寄り駅の近くにいるハトたち。
かれらは20羽ほどで群れている。

顔ぶれは大体一緒なのだが、
1ヶ月か2ヶ月に1度のペースで、
4-5羽、顔ぶれが入れ替わる。

これは、パンデミックが始まった
2月から大体同じペース。

※どうやら、鳩はヒナが1ヶ月でほとんど大人になるらしく(!) それで入れ替わっているようです。ピジョンミルクの栄養はすごい。

この頃から、お出かけ自粛で
じゃあ、逆に心で旅に出よう!と
鳩をほぼ毎日見始めたら、
今も続いています。

 

そんな中、
目に止まった鳩がいる。

「グレすけ」

首周りの、蝶の羽のように
キラキラした緑と紫の飾りもなく。
鼻も真っ白。
目も、ほとんど濃いグレー。

大体の鳩であればピンク色を
している足も、灰色。

他の鳩に色がついているだけに、
一色刷りのようですごく目立つ。

 

そうやって目に止まった後
一緒に来ていた旦那さんと
あれこれ特徴を言い合いながらしばらく眺めていた。

ふと、旦那さん。そばから聞いてきた。
「このハトにはなんて名前つける?」

 

私は思わず
「グレースケール」

と名付けた。

 

パソコンで印刷をしたことがある人なら
知ってること請け合いな名前だ。
旦那さんは大笑い。

もう一度考え直して、
白黒2諧調ではないので、
やっぱりグレースケールである。

長いので、私は「グレすけ」
と呼ぶことにした。

※グレースケール…白灰黒の濃淡で画像を表現したもの。

 

名前をつけてから、
春が過ぎ、ゴールデンウィークも終わった。
30度を超える日が続いた。

そんな6月。
私は、また鳩たちを見ていた。

グレすけがいた。

見ると、この暑さで足元の血行が
良くなったのか
足が桜色になっていた。

もはやグレースケールではなくなった。

ちょっと寂しいが、
グレすけは、この初夏、
グレースケールを卒業した。

グレすけ、楽しませてくれてありがとう。
これからも元気で。

グレすけって名付けたけど、
ほっそりなで肩をしているし
首のキラキラがほとんど
なかったから、多分メスなんですよね。

私は愛着を込めて、
見た目の色を超えて。
いまも彼女をグレすけと呼ぶ。

 

過去のハトエッセイシリーズ
第1弾 鳩とわたし
第2弾 見かけるたびシャンプーしたくなるハト「むなげ」

 

HANDS
 デザイナー  由良万紀子
 JUMA. Creative -global design team-
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